アメリカと日本の食生活: なぜ日本の肥満率が低いのだろうか
A Comparison of American and Japanese Eating Habits
Alexandra DiTommaso
一本道无码 – Japanese Studies
はじめに
トピックはなぜ日本の肥満率は低いかだ。私の母国はアメリカだから、アメリカと日本を比較するつもりだ。そのトピックを選んだ理由が三つある。一つ目はちょっと個人的なことだけど、母は病的肥満だったから。その結果、私は太ることが怖くなって健康的な食生活に夢中になった。そして栄養についてネットでよく調べたから、そのトピックに少し詳しいと思う。二つ目の理由は、医者になりたいので、その進路と肥満率は関係するから。三つ目は、アメリカの肥満率は社会問題になっているので、それを改(あらた)めたいから。もちろん、遺伝因子は、なぜ日本の肥満率がそんなに低いかの理由の一部だけど、それより大きい他の因子があるはずだ。食生活と外食産業と食育と学校給食と肥満に対する態度はその要因かもしれない。
アメリカと日本の肥満率はどのくらいか。
WHO肥満率のグラフでは、1975年からアメリカと日本の肥満率は増えているけど、現在アメリカの肥満率は日本の肥満率の9倍近くだ。2016年に、アメリカの成人の肥満率は世界12位で36.2%で、日本の成人の肥満率は世界186位で4.3%だ。その肥満率の序列は世界189ヶ国のうちだ。興味深いことに、アメリカでは成人女性の肥満率は成人男性の肥満率より高いけど、日本では逆だ。
アメリカと日本の食生活や食文化はどのように違うか。
簡単に言えば、アメリカ人は日本人より食べすぎる。FAOが出している表では、2005年に日本人の平均エネルギー摂取量は2810 kcal/日で、アメリカ人の平均エネルギー摂取量は3770 kcal/日だ。意外に、1980年から日本人の平均エネルギー摂取量は減少傾向となっている。一つの理由は、日本の脂質の供給比率はアメリカより低いからだ。確かに、日本の炭水化物の比率はアメリカより高いけど、脂質は炭水化物より
カロリーが多い。アメリカ人は日本人より油と砂糖と乳製品を食べるけど、日本人ほど穀物を食べない。アメリカと日本の食生活の栄養の違いはその国の食文化に反映されている。
ご飯・魚・野菜・海藻・漬物などが日本食の中心にある。一方、米国食の重要な要素は乳製品・パン・パスタ・ジャガイモ・赤身肉だ。日本では、食事に主食と主菜と副菜をいつも含める。ご飯が主食で、主菜が魚や肉で、副菜がいろいろな種類の野菜と香の物。そのおかずは小さな皿に盛り付けるから、食事のサイズは比較的小さい。味噌汁もご飯と一緒に食べるのが普通だ。主食、主菜、副菜がそろう食事はバランスが良い食事だと思われている。2016年のNHKの食生活に関する世論調査では、70%の日本人は毎日ご飯を2回以上食べる。ご飯には栄養価があまりなくて、カロリーが多い。でも、野菜には食物繊維とビタミンがいっぱいあって、魚には健康的な脂肪とタンパク質がある。しかも、調理の間に日本人は食品に砂糖や油はあまりつけていない。むしろ、カロリーが低い味噌と醤油をよく使う。最後に、日本人は自然な味の新鮮な素材がおいしいと考えるから、和食にカロリーが高いソースをあまり使わない。
対照的に、アメリカには日本人のような食事の構造があまりない。2010年のUSDAのアンケートによると、アメリカで22%以下の成人が野菜を毎日食べると回答した。感謝祭のような特別の日にアメリカ人は副菜として野菜を食べる習慣があるけど、毎日野菜がある副菜が必要じゃないようだ。しかも、野菜を調理する時に油をよくつけているから、カロリーが高くて不健康的になる。例えば、フライドポテトは人気がある副菜だ。たいてい副菜がないから、食事は大きな一皿に盛り付けている。それに、食物繊維が足りなくてカロリーが高いパンとパスタをよく食べるから、アメリカ人は食べすぎる。確かに、日本人はパンの代わりにカロリーが高いご飯を毎日食べるけど、日本人の食べ物のサイズはアメリカ人より小さいようだ。調味料に関して、アメリカ人はバーベキューソースのようなカロリーと砂糖が多いソースとチーズのようなトッピングを大量に使う。
アメリカと日本の外食産業はどう違うか
アメリカ人は日本人より外食する。リクルートの外食市場調査によると、日本人の平均外食頻度は年間38.5回で、アメリカ人の平均外食頻度は年間185回だ。それに、2015年のアリックスパートナーズの消費者調査によると、日本ではコンビニは最も人気があるレストランの種類だ。アメリカでは、ファストフードが一番人気がある。ファストフードのレストランと比べると、日本のコンビニは健康的だ。コンビニには、パンやおやつなどの不健康的な食品があるけど、比較的に健康的な弁当がある。アメリカ人が日本人よりファストフードを食べる理由は多分ファストフード以外のレストランの値段のためだ。日本のレストランの値段はアメリカより31.95%安い。その結果、日本では、お金が少なくてもファストフードを食べないで生活できる。でも、アメリカではファストフードが一番安いから、健康的じゃないのに仕方なくそれを食べる。
日本に食育があるか
インタビューした三人の日本人によると、学校に食育があるそうだ。小学校で子供たちが基本的なことを教わっているけど、教える方法は学校によって違うようだ。例えば、子供たちは学校給食を提供されたことによって何を食べたほうがいいか教えられる。1954年に「学校給食法」は日本政府によって制定された。足立区立梅島小学校では生徒たちが協力してクラスの全員に給食を提供する。足立区立梅島小学校の校長によると、学校給食の目的は健康的な体作りのために食事が大事で自国の食生活を学ぶことだ。アメリカの小学校では、食育と給食があるけど、日本の小学校と違い、給食を食べなくてもいいし、それの役割は自分の昼ご飯を持って行けない生徒たちを養うことだけだ。それに、日本の学校給食はアメリカのそれより健康的らしい。
日本の肥満に対する態度はどうなのか。
一般に、肥満の人は日本の社会で受け入れられなさそうだ。糖尿病と心臓病の増加に対処するために、日本政府は40歳から74歳までの日本人に厳しいウエストラインの制限を設けたようだ。地方自治体と会社は日本人の年次検診でその人のウエストラインを測定しなければならないらしい。制限を超える人はダイエットについて指導された。会社員のウエストラインは制限を超えたら、その会社は罰金を払わなければならないらしい。
終わりに
結論として、日本の肥満率は世界で最も低い国の一つだ。まず、日本人の食事の量はアメリカのそれより少なくて日本食に砂糖と油はあまり含まれていないから、日本人の平均エネルギー摂取量は比較的に低い。次に、日本人の平均外食頻度は比較的に低くて、コンビニはファストフードレストランより人気がある。さらに、日本の生徒は学校給食を通して健康的な食生活を学ぶ。最後に、日本人は太りすぎることを思いとどまらせられているから、日本人は積極的に太らないようとする。その理由として、肥満の人は日本人に怠けると思われているから、日本の社会で肥満の人は違って扱われている。それに、日本人は太りすぎるのが体にぜんぜんよくないと知っている。
参考文献
- Hannah Ritchie and Max Roser (2019) - "Diet Compositions". Published online at OurWorldInData.org. Retrieved from: 'https://ourworldindata.org/diet-compositions' [Online Resource]
- FAO Statistics Division 2010, Food Balance Sheets, Food and Agriculture Organization of the United Nations, Rome, Italy
- 「日本食は調味料文化」
- 「生で食べるか、焼いて食べるか」
- Kyushoku: The Making of a Japanese School Lunch ()